情報に翻弄される最古の国 日本の記憶

2021年2月1日

当り前のことですが、過去を変えることはできません。悔やむこともできません。しかし、過去の情報から学び、今を変えることができます。そして、未来も変わる…。人には歴史があります。時間は平等に時を刻み、人が生きた分だけ価値は積み重ねられます。過去を振り返る時、そこには、ご自身の歴史があり、生んでくれた親の歴史、先祖の歴史、日本の歴史、世界の歴史、地球の歴史、宇宙歴史があることに気づきます。その果てしない歴史は、人は何故生まれてきたのか?という疑問すら感じさせます。このような謎めいた事柄を考えるとき、私は歴史を参考にします。そして、この答えに正解や不正解がないにしても、一つの結果にたどり着けます。それは、「考える力が身につく」ということです。

情報の価値

情報社会とはいつから言われたのでしょうか?インターネットが普及した時からでしょうか。テレビが開発された時からでしょうか。電話機が開発された時からでしょうか。近代化とともに情報量が増えたことは間違いありません。歴史を振り返えると、情報というのは、太古の昔より、「不変的な価値」があったことが分かります。食べれる物、食べれない物を知り得たのも情報です。どの土地を耕せば作物が育つのか、どのようにして魚を捕まえるか、どのようにて建物を建てるのかといった情報。それらは、必死で生きた先祖の証であり、子孫の私達がより良く生きていくための教えということになります。しかし、情報社会が進むにつれて、情報が人を操るもの、洗脳するものとして扱われ、戦争や支配といった道具に使われてきたことも事実として受け止めなければなりません。

情報の本質

日本語を話す私達は、大半が日本人です。そこには、日本独特の歴史や文化が存在します。歴史がある国ほど、先祖の叡智があるということです。本の歴史は、近年では3000年以上前からあるとされています。私が、出雲王朝の先祖を持つ末裔に尋ねたところ、日本には2年万前から人が住んでいたと口伝されているようです。真意は定かではありませんが、少なくても、1万5000千年前の縄文土器が発掘されているのは事実です。歴史をどうすり替えられても、我々は、最古の歴史を持つ民であるということです。そして、日本古来から代々受け継がれている天皇家がおられることも、日本人の誇りとして知っておくべきことです。恥ずかしながら私の子供の頃を振り返ると、日本の天皇は、戦争を命令し、多くの犠牲者を出した人というイメージが大きかったと思います。その頃の教育のせいだったかも知れません。しかし、大人になり歴史の本質を知ると、その考えは間違えだったことに気づかされました。日本の本質は、戦争をしたくなかった。終戦後、昭和天皇は、自らの命と引き換えに日本人を守ることをアメリカ(GHQ)に切望されたことを知りました。戦後70年以上が経ち、改ざんされた情報を知り得ることになったのも、情報社会のメリットと言えるかも知れません。

昭和天皇とマッカーサ元帥

昭和20年9月の出来事…降状調印式が行われ、マッカーサー元帥が率いる連合総司令部(GHQ)を皇居に隣接するように構えられた。東条英機元首相並びに指揮官含む37人を戦争犯罪人として逮捕。そして、昭和天皇を戦犯とすることも決議案として提出された。昭和天皇は、マッカーサーとの面会を求められた。そして、お話しされた内容は、マッカーサー回顧録と藤田尚徳『侍従長の回想』で残されている。「私は、戦争を遂行するにあたって日本国民が、政治、軍事両面で行なったすべての決定と行動に対して、責任を負うべき唯一人の者です。あなたが代表する連合国の裁定に、私自身を委ねるためにここに来ました。敗戦に至った戦争の、いろいろな責任が追求されているが、責任はすべて私にある。文武百官は、私の任命する所だから、彼らには責任がない。私の一身はどうなろうと構わない。私はあなたにお委せする。この上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いしたい」

後にマッカーサーはこう言われた。「かつて、戦い破れた国の元首で、このような言葉を述べられたことは、世界の歴史にも前例のないことと思う。私は陛下に感謝申したい。占領軍の進駐が事なく終わったのも、日本軍の復員が順調に進行しているのも、これすべて陛下のお力添えである。 れからの占領政策の遂行にも、陛下のお力を乞わなければならぬことは多い。どうか、よろしくお願い致したい」と…。

学ぶべき道

今、この豊かな日本が存在するのは、命をかけた先人達の魂を基に築かれたことは間違いありません。第二次世界対戦では、平和な未来を願い桜のように散っていった神風特別攻撃隊がいました。そして、日本の民と世界の平和を願う昭和天皇がおられたことを認識し、感謝することを忘れてはならない。日本天皇が世界で最高の位を持つ意味、古来より神々と対話されてきた天皇家の神事の意味をもう一度知るべきだと思います。世界では、民族間の争い(易姓革命)が幾度もあり、王朝や民族そのものが変わり続けた歴史がある中、日本の天皇家はイザナギ、イザナミまで遡ることが出来ます。20年前、世界には8大文明があったことをアメリカのサムエル・ハンチントンが唱えています。その中には、唯一単独国で日本文明が記されています。私達は、疑いようもない最古の歴史を持つ民ということです。そして、先人から引き継いだDNAの記憶から思い出すことができるはずです。私達の使命は、世界を愛と平和で導く使命があることを…。